熱中症の分類と対処法
Ⅰ度 軽症:熱ケイレン
◎大量の発汗の中、水のみを補給した場合に起こりやすい
症状=四肢(特にふくらはぎ)・腹筋などに痛みをともなったケイレン(いわゆる「つった」状態)、
腹痛のこともある
「大量の発汗」
→ 「水分・塩分の喪失」
→ 「口が渇く・嘔気・めまい・疼痛を伴うケイレン」
【対処法】=涼所安静+水・塩分補給+身体冷却
(塩分は食塩では無く、天然塩や梅干をお勧めします)
身体冷却は、以下の6つに氷水を当てると早く冷えます。
Ⅰ度 軽症:熱失神(数秒間程度のもの)
◎運動をやめた直後に起こることが多い。
運動中の筋肉ポンプ作用を急に止めると脳への血流が減少する。
「運動:筋肉労働」 「暑さ」
→ 「毛細血管拡張」
→ 「相対的循環血液量減少」(身体の中心に流れる血液量が減る)
→ 「脳虚血:失神・頻脈・低血圧・呼吸回数増加」
【対処法】=涼所安静+水・塩分補給+身体冷却
Ⅱ度 中等度:熱疲労
◎放置すれば重症化し、Ⅲ度へ移行する危険性がある
「発汗 水分・塩分喪失」 「毛細血管拡張」
→ 「循環血液量低下 心拍出量低下 心不全状態」
→ 「末梢循環不全:極度の脱力状態 めまい感、疲労感、虚脱感、頭痛、嘔吐など」
【対処法】=体温低下療法 輸液(点滴)による補正(病院にて行う)
Ⅲ度 重症:熱射病
◎全身の臓器の障害を生じる多臓器不全となり、
死亡に至る危険性が高い
「高温・多湿」 「熱産生>熱放散」
→ 「うつ熱状態:過高熱」
→ 「自己温度調節機能の破綻 意識障害・呼吸不全・心不全・腎不全など、多臓器不全状態」
【対処法】=病院にて、急速冷却 輸液による補正 全身的管理 酸素注入 アシドーシスの補正
(アシドーシス=身体の中を酸性に傾けてしまう状態)
と分類されます
ちょっとわかりにくいですかね・・・
熱中症の解説についてはコチラ
運動時の注意点はコチラをご覧ください。