怒りっぽい性格の人は、そうでない性格の人と比べると、５０歳前に死亡する確率が５倍ほども高いそうです。

また、長期間にわたって怒りの感情や恨みつらみを持ち続けると、免疫力が低下して病気にかかりやすくなったり、潰瘍やがんを発生させる原因をつくるという研究結果もでています。

 

「一怒一老」という言葉があります。これは１回怒ると１歳年をとるという意味で、怒れば怒るほど体は痛めつけられ、自然治癒力の出る幕が閉ざされ、その結果、若々しくしていられずに病気になる、というわけです。

 

では、怒らないためにはどうしたらいいのか。

これは「怒ったところで何ごとも好転しない」と悟ることです。

自分の力を過大評価している人ほど、自分が怒ればその場が好転すると考えるので、決してそうではないと悟ることです。

しょせん他人は他人であって自分ではないので、自分をコントロールするように他人をコントロールできると考えるのは間違っています。このことに気づいて、怒りたくなったら、怒る前にまず深呼吸をして体から力を抜いてみましょう。これでたいがいは、怒りたい気持ちがおさまってしまいます。