1億5千年前に誕生し、多くの植物が絶滅した氷河期を生き残ったイチョウは

「生きる化石」とも形容される。

ギンナンを煮て食べると肺が温まり、セキ・タンがラクになるため、

結核患者によく与えられた。

漢方薬の定喘湯というセキ止めにも含まれている。

膀胱の括約筋を強くするので、夜尿症や夜間頻尿の改善にもつながる。

あの独特のニオイは、子孫をつなぐはずの「種子」が、

ほかの生物に食べられないようにするためと考えられている。

また、メチルビリドキシンという中毒物質を有し、

その作用でケイレンなどを引き起こすことがある。

最悪の場合は死に至ることもあるので食べすぎには注意(1日１０粒くらいまでが適当)。