アイシングとは
(以前このブログ記事が中学校の教材になりました。
なので、改めてここに転記させていただきます。)
これは正常な細胞の模式図です
④腫れが広がることによって、
周りの正常な細胞もつぶされてしまい、
回復するのに時間がさらにかかります。
しかし、傷ついた組織を回復させるために
血液は必要です。
この血液が集まる反応を炎症といいます。
炎症は、ケガをしてから
24時間~72時間(1~3日)起こります。
程度によって変わりますが
たいしたこと無いと思っても
24時間は腫れようとします。
そのときに
必要以上の腫れを出さないようにするのが
アイシングです。
アイシングの仕方は、傷めている部位に直接行います
保冷剤もありますが
一番いいのは氷水です。
氷水とは、氷嚢やビニール袋に氷を入れて
それが浸る程度に水を入れたものです。
保冷剤や、氷を直接当てると、表面の霜で、凍傷を起こしやすくなります。
時間は10分から15分
皮膚の感覚がなくなるまで当てます。
腫れが、ひどい場合には
1時間に15分冷やして、45分安静にしておく
というサイクルを連続で行うといいでしょう。
あまり腫れが目立たない状態でも
2~3時間に1回、アイシングすることをお勧めします。
お風呂は、シャワーで汗を流す程度ならOKですが
入浴して暖めてしまうと、後で腫れが強く出るので、
ケガをした日は、湯船には浸からないほうがいいでしょう。
シャワーの直後にアイシングは必ず行ってください。
アイシングをして、血流が悪くなるだけではなく
感覚がなくなりますので
部分的に麻痺した状態になります。
このときに、筋肉の緊張も緩みます。
硬くなりすぎた筋肉を緩めて
関節の動きをつくるときにも
アイシングを行ったりします。
プロ野球のピッチャーが
試合で投げた後にアイシングをしているのは
筋肉が疲労して熱を持っているのを冷ましています。
筋肉は、熱を持つと
エネルギーを消費して、疲労物質を産生します。
高熱のときに身体が筋肉痛を起こすのはそのためです。
運動後のアイシングで
必要以上に疲労物質を産生しないために行っているのです。
アイシングにもいろいろと意味合いがあるのです。
- 腫れを抑える
- 痛みを抑える
- 緊張を緩める
などの働きが可能です。
ケガの程度については
なかなか自分で判断できないと思いますので
可能な限り早い時期に治療に来てくださいね。